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零点ゼロ
レイテンゼロというのが彼の名前でした。
朝起きて、卵を食べようと想った
フライパンにみっつばかりぱちぱちとおとして、
火をかけた
スリッパを履いて観葉植物に水をやる
赤い水が出てさびているのだと知る。
放り投げてこげた卵を皿に移した
塩をかけて、食パンを忘れていたのに気づく
一斤の袋から一枚出して、生のままかじった。
硬くなった卵と食べた
空が群青色に明けていた
どうしようもないぐらいの寂しさが彼を襲った
重すぎて耐えられないほど
ひきちぎれて漂うほど
誰かを探しに行こうと想った
誰か。私を愛してくれる人を。
邪魔しないでくれないか、花が枯れそうなんだ
枯れたら君のせいだぜ
これは大事な花なんだから。
誰よりも大事なんだ
gは言う。
レイテンゼロはさびしそうにしてみせる
gは何も言わない。仕方ないから去った。
gに今度会えば、きっと違っているさと想いながら。
おっとそこの虫をふまないでくれ。
君は何センチかな。198センチ?よろしい、大きすぎる。
やはり虫のセンチはいいよ、5センチほどだ。
これでも大きすぎるぐらいだけど、
私にはまったくふさわしい。
cmは言う。
レイテンゼロは少し涙を流して見せた。
cmは見ないふりをした。
だからレイテンゼロはまた去っていった。悲しいと想いながら。
やはり巨大さはいいよ。
君も巨大になりたまえ。
何メートルも。何メートルも。
君は何メートルだい?1.5メートル?だめだ、小さすぎる。
せめて10メートルはなくちゃ。
ゴジラを見たまえ、なんて巨大なんだろう。
あれを見るだけで僕はセクシャルを感じるよ。
mは言う。
レイテンゼロは疲れたように口元をゆがませる。
mは気づかなかった。
ゴジラに夢中だった。
だからまた離れた。寂しいと想いながら。
そこの象を踏まないでくれ。
ちっこいだろう、間違えるだろう。
でもそれは僕にとって大事な大事な象なんだ。
重さを知っているかい、信じられるかい、0.5kgしかないんだ。
かわいい象、私の象。
愛していると何べん言っても足りないよ。
レイテンゼロは悲しいとつぶやいてみた。
kgはあさってのほうを見ていた。
だから歩いた。なにさ、と想いながら。
川べりのほとりで名のないものを見た
名の無いものは、川を見ていた
名が無かったから、体もなかった
私…貴方を待っていたのよ
ずっと待っていたの
でも貴方は気づかなかった
だからため息をついて、
この川に身投げをしようと想ったの
来てくれて良かったわ
必要とされていれば
死ななくてすむから
愛している人を見つけて
レイテンゼロはやっとほっとした
泣きたいほどほっとした
二人ともまっさらで
何も持ってなかったし
誰も愛してくれなかったけど
二人とも二人が必要だった
やっと会えた愛する人に
レイテンゼロは涙した。
... まえへ
... つぎへ
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朝起きて、卵を食べようと想った
フライパンにみっつばかりぱちぱちとおとして、
火をかけた
スリッパを履いて観葉植物に水をやる
赤い水が出てさびているのだと知る。
放り投げてこげた卵を皿に移した
塩をかけて、食パンを忘れていたのに気づく
一斤の袋から一枚出して、生のままかじった。
硬くなった卵と食べた
空が群青色に明けていた
どうしようもないぐらいの寂しさが彼を襲った
重すぎて耐えられないほど
ひきちぎれて漂うほど
誰かを探しに行こうと想った
誰か。私を愛してくれる人を。
邪魔しないでくれないか、花が枯れそうなんだ
枯れたら君のせいだぜ
これは大事な花なんだから。
誰よりも大事なんだ
gは言う。
レイテンゼロはさびしそうにしてみせる
gは何も言わない。仕方ないから去った。
gに今度会えば、きっと違っているさと想いながら。
おっとそこの虫をふまないでくれ。
君は何センチかな。198センチ?よろしい、大きすぎる。
やはり虫のセンチはいいよ、5センチほどだ。
これでも大きすぎるぐらいだけど、
私にはまったくふさわしい。
cmは言う。
レイテンゼロは少し涙を流して見せた。
cmは見ないふりをした。
だからレイテンゼロはまた去っていった。悲しいと想いながら。
やはり巨大さはいいよ。
君も巨大になりたまえ。
何メートルも。何メートルも。
君は何メートルだい?1.5メートル?だめだ、小さすぎる。
せめて10メートルはなくちゃ。
ゴジラを見たまえ、なんて巨大なんだろう。
あれを見るだけで僕はセクシャルを感じるよ。
mは言う。
レイテンゼロは疲れたように口元をゆがませる。
mは気づかなかった。
ゴジラに夢中だった。
だからまた離れた。寂しいと想いながら。
そこの象を踏まないでくれ。
ちっこいだろう、間違えるだろう。
でもそれは僕にとって大事な大事な象なんだ。
重さを知っているかい、信じられるかい、0.5kgしかないんだ。
かわいい象、私の象。
愛していると何べん言っても足りないよ。
レイテンゼロは悲しいとつぶやいてみた。
kgはあさってのほうを見ていた。
だから歩いた。なにさ、と想いながら。
川べりのほとりで名のないものを見た
名の無いものは、川を見ていた
名が無かったから、体もなかった
私…貴方を待っていたのよ
ずっと待っていたの
でも貴方は気づかなかった
だからため息をついて、
この川に身投げをしようと想ったの
来てくれて良かったわ
必要とされていれば
死ななくてすむから
愛している人を見つけて
レイテンゼロはやっとほっとした
泣きたいほどほっとした
二人ともまっさらで
何も持ってなかったし
誰も愛してくれなかったけど
二人とも二人が必要だった
やっと会えた愛する人に
レイテンゼロは涙した。